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Posted by 美優 on  

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死神と少女 フルコンプ感想

Posted by 美優 on   3  0

「死神と少女プレイ中の記事に拍手×6を頂きました。
いつもありがとうございます。
更新の励みになっています。

死神と少女、シーン回収も全て行ってフルコンプしました。
全てのキャラのシナリオと流れが素晴らしいの一言です。
金曜の夜から今朝まで寝ているとき以外ずっとプレイしていました。
プレイ時間は35~40時間前後でしょうか(寝オチもたまにあるので曖昧)。
他の乙女ゲーと比較&攻略人数を考慮すると長めの部類に入ると思います。
現在プレイ中の方、未プレイの方は長さに負けず是非フルコンプしてみてください。
フルコンプして分かる謎やシナリオの深さがあるゲームです。

感想はネタバレなしには語れないのでたたみます。
ちなみにこれからプレイする方は公式のオススメ攻略順、
日生→桐島→十夜→蒼でプレイすることを激しくオススメします。

さて、死神と少女ですが素晴らしい作品の一言。
途中何度鳥肌がたったことか。途中何度泣いたことか。
とにかく死神と少女の世界に引き込まれました。
いつものごとく一言であげるとすれば「幻想と現実が混ざり合う物語」でしょうか。
ゲームと言うよりこれは物語なんだと思います。

今回どうやって感想を書こうかなと思っていたのですが
第1章から第3章、そして各キャラの感想&考察を書こうと思います。
このゲームはプレイヤーによって何を感じるかというのは非常に分かれると思います。
あくまで私個人の感想として読んで頂けると嬉しいです。

【第一章 籠の鳥】

<時計台の下で倒れていた記憶喪失のともゑ。ともゑには高校2年生の記憶だけぽっかり抜けています。その抜けていた記憶とは教師と恋に落ちた記憶。婚約者がいる教師と駆け落ちしようとしたが、教師は約束の場所に現れなかった。そのショックからともゑは自殺未遂をし、記憶喪失になる。けれども教師は現れなかったわけではなく、駆け落ちの当日に自動車事故に遭ってなくなっていたという物語。>

どうしてこの物語を1番最初に持ってきたのか。多くのプレイヤーはこの章を読んで「なにこの暗いゲーム」と思ったんじゃないでしょうか。少なくとも私は読み物としては面白いけれどもゲームとしては暗い印象と感じました。またひめひび、カエル畑を作成したTAKUYOさんのゲーム(明るい、ギャグ多数)だという先入観があったため、その先入観が見事に覆されたような気がしました。けれども全てを通して考えると私は主人公が幻想という籠の中に、全てのキャラが物語という籠の中にいると感じたので、このゲームの全体像を表すにはこの章が第一章というのも納得できました。

この章が伝えたかったことは「どんなときも愛する人の愛を信じられるかということ」ではないかと思います。この章を通して、愛する人を信じなくてはいけない。そしてそれがこの先の物語にも影響していくんだと思います。

【第二章 ユメミルセカイ】

<主人公の前に現れたルイスという青年。彼は遠野十夜の物語「ユメミルセカイ」の主人公のルイスだという。ルイスは十夜に物語の結末をかえてほしいから遠野十夜が住む街へやってきた。ルイスに残された時間は日没まで。主人公や主人公の周りの人物は十夜を探すが見つからない。そしてまたルイスの怪しい言動で本当のルイスではないと確信する。ルイスでないことをルイスに言及した主人公達はルイスの本音を聞くこととなる。ルイスはただ現実世界での自分の存在意義に悩み、ただ自分が世界の中心である主人公になりたかった青年だったという物語。>

人の深層心理をついていると思いました。グサグサと私の心を抉るような物語の終わりでした。いくら自分が頑張っても、いくら周りから幸せだと言われても自分なんて世界にとってはいてもいなくてもいい存在だということ。そして他人に認められたい、自分が世界の中心でありたいという感情。誰しもが持っている感情であり、そして多くの人が諦めて享受している感情だと思います。主人公は貴方の物語は貴方のもの、貴方の物語がつまらないのはあなたの責任とルイスを突き放しますが、確かにそれはそうなんです。けれども分かっていても行動に移せない、分かっていてもどうすることもできない、それが多くの人の現実なんだと思います。

ちなみに感想から少しそれて私の意見をちょっとだけ。
私自身はルイスの言い分も主人公の言い分もどちらも正しいと思います。ただし、ルイスの言い分が本音であり主人公の言い分が理想です。他人と幸せを比べたって比べられるものではないと思っています。幸せの定義なんて人それぞれであり、人の幸せを羨んだってしょうがないんです。でもそれは建前であり、本音を言えば羨ましいものは羨ましい。そしてその感情は否定しても否定できない。ならばせめてそれをプラスの感情で羨ましいと思いたい。それが私の理想です。そして誰かのことを羨ましいと思うように、きっと誰かが私のことを羨ましいと思うこともあると思います。そうして世界が成り立っていくのならば誰かを羨ましいという感情はプラスのの感情でなくてはならない。そうでなければ世界が、そして自分自身を嫌いになってしまう。そんなことを考えていたりします。なんて、ちょっと私情がだだ漏れですね。

ちなみにこの章が伝えたかったことは「自分の物語は自分の物」ということだと思います。死神と少女の世界は主人公のものでしかないということを暗に指しているのではないかと思います。

【第三章 I Am a Cat】

<主人公はある日街のマスコットキャラ、ヴィルヘルム猫田と知り合いになります。猫田は主人公のクラスメイトである夏目の親友だと言う。夏目の周りをうろちょろする猫田に翻弄される主人公達。けれどもその猫田の正体は夏目が小さい頃から大事にしてきたねこのぬいぐるみだった。ねこのぬいぐるみは夏目が苦しいときなにも出来ない自分をいつも責めていた。けれども夏目はただ傍にずっといてくれるだけのねこのぬいぐるみが何より大事で親友だったというお話>

友情ものに弱い私は大号泣しました。ぬいぐるみの夏目に対する想い、夏目のぬいぐるみに対する想い、どちらも純粋で真っ直ぐに相手を想っていて改めて友情っていいなと思いました。そして夏帆と主人公の友情。夏帆が良い子すぎて涙。いくら友達でも自分の本当の気持ちを言うのって難しいですよね。大好きな友達だから辛い思いは何でも聞いてあげたい、でも大好きな友達だから嫌われるのが怖くて自分のことは話せない、という矛盾した感情は私自身が友達と接していて感じます。でも友達もたいてい同じ事を考えていたりするんですよね。要は自分が友達の自分に対する好意を信じているかどうかということなんだと思います。第三章は第一章、第二章とは違い心が温かくなる物語でした。

そしてこの章で伝えたかったことは「自分が気付かなくても自分を思ってくれている人はいる」だと思います。一人だと思っても一人ではない、何もないと思っても何もないわけではないということを指していると思います。

さて第四章から個別ルートにも入るので各キャラの感想になります。

【日生光】

<主人公に恋をした詐欺師>

日生ルートに入った瞬間、メダマドコー状態になった人も多いはず。日生ルートまでは糖度なにそれ?状態だったのに一気に糖度が溢れ出してきましたね。狡い男と縋る女の物語だと思います。個人的には詐欺師でも良いから騙されたいくらい日生は魅力的でした。こういう狡い男って何故か魅力的に見えるので困ります。途中まで日生(偽)と日生(本物)がどっちがどっちだか分からず頭が混乱しましたが最後の最後で納得。そして第四章をプレイして更に納得。メインは日生(偽)ですよね。
詐欺師は本来恋をしてはいけないし、ましてや恋に溺れてはいけないものだと思います。それでも主人公のことが好きで仕方なかった日生(偽)の愛情は日生ルートだけでなく最後までプレイすることにより明らかになっていき切ないです。第四章の物語である「嘘つき名盗賊とお姫様」のように身分違い(これはあくまで主人公がお嬢様だったからというより、自分が詐欺師だということに焦点をおくとする)を分かっていた日生(偽)は狡い男ながらにその部分に葛藤していたからこそ、日生(本物)エンドがあったように思えます。日生(偽)は主人公が嘘をつき続ける詐欺師の日生(偽)を受け入れて欲しかったんでしょうね。潔く身を引いた日生(偽)の主人公への愛情は深く、そしてまた日生(偽)自身も自分という存在を理解してほしいと思う普通の人間だと思わざるを得ませんでした。


【桐島七葵】

<物語の読み手>

とにかくこの人がいなければ物語は成り立たないと思います。十夜エンドとあとがきのエピソードには鳥肌がたちました。この設定はすごいとしか言えない。この桐島の存在とゲームの一連の流れを考えると練りに練られているゲームだと思わざるを得ません。桐島は幼い記憶がなく、そして桐島の家にもらわれた子供で、そしてこのゲームの読み手だとするのであればこのゲームは主人公の物語であり、そしてこのゲームも物語の1つでしかないということなんだろうと思います。桐島は主人公の物語の読み手であり、そして物語の世界の一員でもある。そしてそれはプレイヤー自身も同じ事だというメッセージが含まれているのではないかとかんじました。
そして兄の存在を忘れることで主人公は時間をとめたまま違う物語の中で生きるということを考えると桐島ルートエンドが1番幸せだったのではないかと思います。日生ルートをプレイしたあとだと糖度はほとんどありませんが、それでも多くの人が考えるであろう普通の幸せがあったように思います。


【遠野十夜】

<主人公が作り出した死神の幻想の姿>

何かあると思っていたお兄ちゃん。シスコンに目があてられなくてアイタタタと思った人も多いはず。そしてこんなシスコンを攻略するのは嫌だなと思った人もいるはず(私はそうでした)。けれども個別ルートに入り、十夜の正体と十夜の主人公に対する想いを考慮すると十夜贔屓の考えになってしまいました。前半のシスコン部分なんて許容範囲どころか、キャラ設定としてそうでなくてはいけないと思うほど。私の理解力が足らないためか、ちょっと分からないのですが死神が主人公が作り出した幻想の遠野十夜で、そして主人公が遠野十夜の全てだとするならば主人公が死ぬ=主人公の幻想である遠野十夜も死ぬ=死神も死ぬという理解でいいんでしょうか。それともそもそも死神自体が主人公の幻想だったのか。それならばどうして十夜が死ななければ蒼が死神になれないと思っているのか。どこまでが主人公の幻想でどこまでがゲームの幻想なのかいまいち分かりません。ちょっとこのあたりは再プレイが必要ですね。少なくともどちらも幻想の世界だということは間違いないと思います。


【蒼】

<死神になりたいと思う人間>

蒼がこのゲームのメインなんでしょうか。個人的には十夜メインでもいい。いや、二人の死神がいるからこのゲームが成り立っているんでしょうね。蒼は死神になりたい人間で、死神になるためには今の死神を殺さなくてはいけない。だから十夜、そしてその十夜の全てである主人公を殺そうとします。でも十夜と蒼は主人公の物語の中でそれぞれ幻想と人間という全く違うもの。蒼には過去があり、そして今があり、未来がある人間。そして主人公同様過去に捕らわれ、自分には何もない、だからこそ死神にならなくてはいけないと思い込んでいる。個人的に蒼と主人公が被ります。自分も他人も信じられないと思う気持ちに囚われている人達なんだと思います。そして蒼の章はそんな過去からの脱出。気付いてみれば周りにはたくさんの気持ちと愛情に溢れていたということなんだと思います。最後の最後救われる話だなと思います。それにしても十夜が消えてしまうシーンに号泣。日生が言っていた魔法の言葉は「さようなら」だったんですね。切ない・・・!

なんだかまた長くなってしまいました。
千代ENDも夏帆ENDもあるのですが、ごめんなさい、割愛します。
今度時間があれば千代と夏帆、そして主人公に関してもアップします。

総評に移る前にゲームシステムに関してコメントを。

昨日もブログに書きましたがシステムは非常に快適です。周回プレイが必要になるのでスキップもさながら次の選択肢へ進めるというのはPCゲーム同様の快適さでした。またクリアすると途中の章から始められるため、言の葉機能を色々試せました。言の葉機能自体はいるのかな・・・と思ったりしますが回収できなかったシナリオを集めるには重宝しました。

スチルは個別で11枚~13枚、共通で16枚。
多くはありませんがどれもとても美麗です。TAKUYOさんのゲームはメッセージ性が強くて好きなのですがスチルだけが残念だったんですよね。今回はそれがなくて今後もとても期待できます。

あと何より死神と少女はBGMがいい。
十夜と蒼のクライマックスシーンはシナリオさながらBGMも非常にあっていて号泣。限定版を買っておいてよかったーと思わざるを得ないほどまた聞きたいBGMです。EDムービーも日生・桐島・千代と十夜・蒼で別れていてよかったです。ただMemoryにEDムービー入ってないんですよね。これは残念です。

さて、総評へいきましょうか。

最後までプレイしないと分からないくらい色々なところに伏線がはってあって最後の最後までとても楽しめる作品でした。他のゲームに比べて攻略人数は少ないですが、どのキャラもこのゲームには必ず必要で、一人でもかけたらこの物語は成立しないということを考えると無駄に攻略キャラを増やすよりもまとまっていて良かったと思います。そして上記にも書きましたがあとがきの存在が素晴らしい。物語の真実がそこにあり、ゲームの中で同じように存在するキャラ達がゲームの中でキャラを客観的に話すというのが面白いです。そしてそこにある作者(臥待)の意志がわかってひっかかっていたものがストンと納得がいきました。何にひっかかっていたかというとだいたいのキャラクターが病んでいて、シナリオも決して明るいものではないのになぜかENDだけはハッピーエンドなんですよね。特に十夜のEDのご都合主義にあきれましたし、蒼のEDも主人公が死んでいる方が面白かったのではないかと思いました。けれども作者の意志は主人公を幸せにしたかった、けれども作者は物語に干渉できないと考えるのであれば、あの無理矢理さも故意だったのではないかと思うほど。それにしても桐島の存在が気になって仕方ないです。桐島は他ルートでもいいところに必ず登場するんですよね。その意味を考えれば考えるほどとまらなくなります。そしてそれも物語の終わりを曖昧にしているから考えたくなってしまうんだと思います。この終わらせ方がニクイ演出すぎて、舞台だったらスタンディングオベーションを送りたいほどです。

このゲームは決して万人受けするとは思いませんし、乙女ゲーとしてどうなのかと考えれば糖度も低い(日生は除く)です。それでも1つの物語としてとてもよく出来ていると思いますし、シナリオだけで考えればとても秀逸。じっくりゆっくり、そして読み返したくなる物語だったと思います。このゲームにFDが欲しいかと言えば、それは「NO」です。このゲームはこの1本のゲームとして、1つの物語として存在してほしいと思います(でももし発売されるなら買うけど!)

乙女ゲーというより、読み物として勧めたいそんなゲームでした。
とってもとっても面白かったです!

-3 Comments

葵ソウ says..."((゜Д゜;)゜Д゜)゜Д)゜))"
美優さん、おはよーございます!
リンク有難うございました!
って普通にお礼言いたいところですが、ふ、フルコンプ…だと…!((゜Д゜;)゜Д゜)゜Д)゜))
こんな早くに!
やっぱり美優さんスゴいww

一応チラ見で我慢したのですが、攻略の順番はやっぱり従った方がいいですかね(・ω・`
蒼をクリアしたくてたまりませんが、蒼のストーリーを一番楽しむ為に順番通りの方がいいなら、私は…そう、しようかな…!
また色々参考になりました!
はっ!フルコンプおめでとうございます!お疲れ様でした~!
2011.08.01 08:49 | URL | #9L.cY0cg [edit]
美優 says..."Re: ((゜Д゜;)゜Д゜)゜Д)゜))"
>葵ソウさん
葵さん、こんにちは-!
こちらこそ先日はリンクありがとうございました!

そしてフルコンプに労りの言葉ありがとうございます。
一心不乱にプレイしてあっさりフルコンプしちゃいました(笑)
すごいというより何もやらずただゲームしてただけです。
それはもうほんとにゲーム漬けの酷い週末でしたw

そうそう、葵さんのブログを拝見して蒼からプレイするんだー!と思っていました。
ちなみに蒼からプレイすると全てがネタバレになってしまいます。
なので謎が深まっていって最後に謎が分かるのが良い方は公式のオススメ順、
謎が分かった上でシナリオを読み進めたい方は蒼からプレイしてもいいと思います!

人によって賛否両論のゲームだと思うので葵さんのどのような感想を持たれるか楽しみにしていますね!
2011.08.01 12:46 | URL | #9K64Lzaw [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012.07.23 23:12 | | # [edit]

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